プラットフォームエンジニアリングの取り組みについて理解できる10分LT!Platform engineering excellence: Strategy and technology #DEV343 #AWSreInvent

プラットフォームエンジニアリングの取り組みについて理解できる10分LT!Platform engineering excellence: Strategy and technology #DEV343 #AWSreInvent

Clock Icon2024.12.05

あしざわです。

米国ラスベガスで開催されているAWS re:Invent 2024 に現地参加しています。

今回の記事では re:Invent 2024 のDevChat セッションの1つ、「Platform engineering excellence: Strategy and technology(DEV343)」についてレポートします。

セッション概要

・原文
Navigating the world of platform engineering is becoming increasingly complex. To ensure maximum impact for customers while minimizing disruption to downstream engineering teams, a range of strategic approaches and technical decisions is essential. By sharing real-world deliveries and use cases, this talk provides a comprehensive guide on how to maximize the effectiveness of platform engineering; details key considerations, pitfalls, and challenges; and highlights how leveraging AI can also boost developer productivity. By doing so, organizations can expect to deliver with short timeframes and with less impediments.

・Claude 3.5 Sonnet v2による日本語訳
プラットフォームエンジニアリングの世界を進んでいくことは、ますます複雑になってきています。ダウンストリームのエンジニアリングチームへの影響を最小限に抑えながら、顧客に最大の価値を提供するためには、様々な戦略的アプローチと技術的判断が不可欠です。実際の導入事例やユースケースを共有することで、このトークではプラットフォームエンジニアリングの効果を最大化する方法について包括的なガイドを提供し、重要な考慮事項や落とし穴、課題について詳しく説明します。また、AIを活用することで開発者の生産性をさらに向上させる方法についても紹介します。これにより、組織は短期間で、かつ障害の少ない形でのデリバリーを実現することが期待できます。

動画

YouTubeにアーカイブ動画が公開され次第、後日追加。

3行サマリ

  • Fujitsu は、クラウドインフラの複雑化に対応するため、プラットフォームエンジニアリングを導入し、自動化、標準化、セルフサービス化を推進している。
  • Terraform、GitLab、Oktaなどのツールを統合し、セキュアで再利用可能なインフラストラクチャを構築することで、開発時間の短縮とコスト削減を実現している。
  • この取り組みにより、インフラ構築時間を30日から45分に短縮し、最大50,000ドルのコスト削減と40%の開発速度向上を達成。

見どころ

プラットフォームエンジニアリングが必要になった背景

プラットフォームエンジニアリング導入前状況がこちら。

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AWS アカウントを管理するためのControl Tower を作成した直後の白紙の状態から、必要なサービスを追加した結果抽象的かつ複雑で、知識を要する構成になります。

同じような状況に直面している組織も少なくないのではないでしょうか?

プラットフォームエンジニアリングのために導入された構成

課題を解決するためにこのようなアプローチをされたようです。

  • AFT(Account Factory for Terraform)を使ったインフラ自動化の仕組み
  • 開発者フレンドリーなDevSecOps の仕組み
  • セルフサービス開発者ポータルの作成

はじめに、AFTを活用したAWSアカウント、ガードレール、インフラ構築の自動化構成。

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リソース作成だけでなく、承認フローまでAWS上に実装されていることが確認できます。

続いて、DevSecOps構成です。

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開発者がGitLabにコードをPushするだけでコードスキャン、EKSへのインフラデプロイまで完了できるため、開発者フレンドリーな構成だと感じました。

最後にセルフサービス開発者ポータルがこちら。

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この存在によりインフラチームの介入なしで、開発者単体でインフラ構築が可能です。インフラチーム目線の新機能の追加も簡単です。

導入による効果

導入による効果がこちら(AWSアカウント単位)

  • 開発環境の作成時間:30日 → 45分
  • コスト削減効果:最大 50,000 USD
  • 開発速度:40% 向上

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まとめ

ここまで「Platform engineering excellence: Strategy and technology(DEV343)」についてレポートしました。

今回紹介した内容が重要な理由として、ガートナーの以下レポートの引用がありました。

2026年までに、大規模組織の80%がプラットフォームエンジニアリングを採用するか、内部で管理チームを持つことになる

これらの構成は皆さんのチームにとっても将来的なものではなく、すぐ先の未来にあることを認識いただければと思います。

この記事が誰かの役に立てば幸いです。

以上です。

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